俺はお盆に乗ったカップを
手に取り、



ほんのり香るほろ苦いのを
喉に流した。





『…美味いじゃん。
普通に飲めるぞ』




「ホント~!?良かった!!」




満面の微笑みで喜ぶ姿に


俺は何かを動かされた。






『でもお前の母さんが作った方が
美味いな』




「わ、分かってるよっ!!
レオくんの意地悪ー!!」




と言いながらも笑っていて、
俺は心持がよかった。





―……



…翌朝…





これからが




俺にとって……




最大の選択―……




危険な道に歩く事になる。