「レオくん…?」



『お前…“柏木怜央”って知ってるだろ?』




「え…ッ!?」



彼女の顔色が青くなったのを俺は見逃さず、


それは確信となった。




『やっぱり知ってるか…。

俺にそっくりなんだってな…?』



ハッと笑って俺はまた壁に体を預ける。




「レオくん、何があったの…?」



『…さっき、結崎沙耶香に会ってきた』



「え…ッ!?」




彼女は俺の思わぬ言葉に明らか動揺していた。