その格好とは、わたしの今の姿。


つまり、黒縁メガネに一回もおっていない長いスカート。

第一ボタンまでしっかりと閉められた、制服姿のことだろう。



「ありえない...」



由季の瞳の奥に絶望の色が見えた気がするのは、気のせいだろうか?



「ちょっと来て!!」



そう言って、由季はわたしを、半ば無理やりわたしの部屋へと連行した。