「どうしたの?」


息を整えながら、汗を拭う伊織を見上げる。


「あの、さ。今日、部活早く終わるから、一緒に帰らねぇ?」


「そうなんだ?一緒に帰ろっ♪」



伊織と一緒に帰るのは久しぶりだから、少し楽しみで笑顔になってしまう。


「じゃあ、部活が終わる頃に迎えに行くから。」

「りょーかい!」


伊織はわたしの頭をくしゃっと撫でると、男子の和の中に入っていった。