わ...
すっごく格好いい人...
真剣な眼差しでキャンバスを見つめるその姿に、わたしは少し見とれてしまった。
「...新入部員?」
不意に、その瞳がわたしを捉えた。
「あ、はい。」
突然の問いかけに、少し驚きながら答える。
「ふーん。」
それだけ言うと、その瞳はまた、キャンバスに向けられた。
ふーんって...わたしはどうすればいいの!?
わたしが一つ、小さな溜め息をついたときだった。
“ガラッ”
美術室の扉が開く音がした。
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