花と言葉と愛情と

簡潔に教えてくれた彼女と同じく
私も簡潔にお礼を述べ去ろうとした

「あの、お嫁さんですか?」

その言葉に胸がしめつけられた
あの時、素直になっていれば
きっと頷けただろう
だけど出来ない

私は薄く微笑み突き当たりの
オペ室まで急いだ