花と言葉と愛情と

『はい。どうかした?』

「夜分、遅くにすみません
こちら○○警察所の者ですが」

上がっていた口角が一気に下がった

『えっと・・・』

私が返答に困っていると
警察の人が続けた

「あの、真に言い難いんですが
この携帯の持ち主が事故にあいました」

目の前が真っ暗になる衝動にかられた
それと同時に膝の力がぬけていった

色々、聞きたい事があるのに
聞かなきゃいけないのに
全てが声にならない