館内に入ると私の心臓の音が聞こえそうなほど静かだ。

私は、お気に入りの席に座ってスクールバックに入っていた文庫本を読み始める。






本を読むなんて現実逃避だ。

なんて言われるけど一時の現実逃避ぐらいは許して欲しい。


胸がドキドキするファンタジー。

手に汗握るミステリー。

ページをめくる手が止まらない。






でも、ふと手が止まってしまう。

今日は…会えるかな。