まずは数学だ。

数学なんか暗号にしか見えない。

でも、有名な明智 小五郎とかシャーロック ホームズなんかは、いとも簡単にこの謎を解いちゃうんだろうなぁ…。

窓から暖かな日差しを浴びながら私は思う。

「やっぱり日差しは暖かいや…」

ふぁ…眠い。


まぶたが重くなってきた…。

そう言えば、また新しく小説が出たんだっけ。


「い…」


買わなきゃ。


「石田…」


あー…。

誰かが私を呼んでる。

それが夏目 漱石だったらいいのに。


「おい!!石田!!!」


私は完全に目を覚ました。


「あっ…はい!!」

私は驚いて立ち上がる。
「ここの問8の式を答えてくれ」

先生に言われ慌てて教科書をめくる。

むっ…難しくて分からない…。

「あの…その…わ…分かりません…」

あまりの恥ずかしさに顔が火照る。

穴があったら本当に潜りたい。