「誓いのキスだ。」


そう言って
キスをしたあと


呆然とする私に


「ふっ…そんなんで俺に勝てんの?まっ、せいぜい頑張ってね〜♪」


と、言って
生徒会室を立ち去った。



正直驚いた。


キスされたことに
驚いた訳ではない。



何も言わなかった自分に驚いた。


「意味分からないわね…」


「え?なんか言った?」


「何も。」


「なら良いけど。」


とにかく


あの自信過剰男を

落とす方法を考えてなくちゃね…



そんなことをずっと考えて


その日の会食の内用は

あまり良く覚えていない。