今日は何故か学校から大分離れた公園まで来てしまった。
暑さと相当走ったせいで、息が荒くなる。
「暑っつ・・・」
惣は朝俺がやっていたように服をパタパタさせ、息切れしながら呟いた。
「にしても、今日は結構走ったな」
「あー…そうだな。ていうか、息整うの速いな」
そういう惣だが、既に惣も息は整っている。
「つーかさ、今日はどうするんだよ。街行くか?」
惣に言われ、サイフをポケットから出そうとした。
手を突っ込んだとき、サイフとは違う感触がした。
それを出してみると、今朝の生徒手帳が入っていた。
そういえば、結局あの子見つからなくて渡せなかったんだ…。
「何だそれ?」
惣が興味深そうに尋ねてきた。
「あぁ…今日電車乗るとき落とした人が居てさ」
「ほぉ~」
惣はその生徒手帳を奪い取った。
「おいっ勝手に取るなよ」
俺の注意も無視して、惣はジロジロとそれを見ていた。
