「おっ、凌真じゃん」
学校の下駄箱で上靴を出している時、背後から聞き覚えのある声がした。
振り向くと、栗色の髪に、腰パンにピアス。
校則をこれでもかと破ってるその姿は、遠くから見ていても目立つ。
俺の中学からの仲の岸田 惣(きしだ そう)。
彼女とイチャついててウザイという奴は、こいつの事だ。
惣は、昔からモテてて彼女が居ない時が無いくらいだ。
ただ、何でコイツがそんなにモテるか分からない。
良いやつだけど、アイツの恥かしい話はいっぱいある。
中1の時、彼女に向かって妹の名前を呼んじゃったり。
その彼女と別れた後、すぐできた彼女が実はオタクで、一時期そっち系の世界に目覚めちゃったり。
そんな惣だが、俺と以上にウマがあって、今でも一番一緒に居て楽な奴だ。
中学の時は一緒に悪い事もした。
隠し事なんかお互いしてない。
こういうのを、親友って言うんだろうな。
