「とりあえずさ、どっか行こうぜ?」 「そうだな」 そういって俺は立ち上がり、ふと公園のブランコの方へ目を向けた。 すると、一人の女子がブランコをこぐわけでもなく、ただそこで座り込んでいた。 その子と、生徒手帳に写ってる子が脳内で重なった。 あの子は――生徒手帳の持ち主で、俺の片思いの子。 気付いた途端、何故か以上に脈が速くなった。 惣もそれに気付いた様子で、無言で俺の背中を叩いた。 俺は、その子へ近づいていった。