「羽衣、今月の」 羽衣の母親は茶封筒を取り出した 「今月は少ないね」 「パートに新しい人来たから私の時間減ったの」 どうやら母親のパートの給料のようだ 「お金が必要なら言って下さい」 「綺良くん……私の家はこれで成り立っているからいいの」 それでもお金を出すと言ったが羽衣はいらないの一点張り こいつは甘えないから真正面からいくと駄目だ バイト代を少し上げてやろうと 陰から支えることにした