「綺良!バイトっていつから入れんの?」 「成績が上がったら」 「え!?半永久的に無理な話」 「勉強しやがれ」 しかし、ここまで壊滅的な学力でよくバイトしようと考えたな 「何でバイトしたいんだ?」 確か時久がしたいと言ってタケルもするハメになったって 「私の家、貧乏だから」 「は?」 「親、離婚して弟がいるしお金が必要だから」 明るく話す時久だが内心は不安なんだろうか 「バイトは週2日。それ以外は勉強だからな」 「ありがとう」 時久の笑顔はこっちまで笑顔になる力があるようだ