「綺良………その女性は?」
「母親」
「母親!?」
「初めまして。音彩と言います」
「とりあえず勉強するから出ていけ」
「あ、空雅がこのプロジェクト進めてって言ってましたよ」
「分かった。空雅に明日までにしておくって伝えて」
パタンと閉まる扉
「何というかビックリしすぎてどう反応していいかわかんねぇや」
「いつも通りに頼む」
タケルは首をかしげた
「九頭竜財閥だからって扱われるのが嫌で一般の学校通ってんだ。だから普通に接して欲しい」
「そんなのでいいなら。もちろん今まで通り毎日好きって言うよ」
この時ばかりは2人の馬鹿さに救われた



