続・姫と王子の恋愛話




「それから………」


空雅は自分の指から1つの指輪を抜き取り



「誕生日おめでとう。お前が正式に九頭竜財閥の後継者だ」



それを俺に渡した



この指輪は代々九頭竜財閥を継ぐ者に譲る後継者としての証



「これからはお前が動かせ」


「空雅」


「あ?」


「俺、羽衣と結婚する」


「好きにしろ。ほんと俺そっくりで嫌な奴」


「仕方ねぇだろ。空雅の血入ってんだから」



空雅は小さく笑い


「高校卒業したら結婚すればいい」

それだけ言って学校を去った