「俺さ、フランスでお前が傍に居ないと逆に気になって仕事に手、つけらんない訳」 「うん?」 「だから」 俺は羽衣の手を強く握り 「俺とフランス来い」 手の震えをごまかした 手が震えるほど緊張してる 羽衣のことになると余裕がなくなる ちっせぇ男だよな 我ながら呆れる 「………行かない」 「羽衣…」 「響とお母さん心配だし………私は綺良くんを信じて待てるよ!だから……早く迎えに来て」 羽衣の目からは大粒の涙が溢れていた 辛いのは俺だけじゃない 羽衣だって同じなんだ