「羽衣おいで」


そっと手を差し出すと小さな手の平が重なる


「綺良くん?どうかしたの?」


「別に」


羽衣を傷付ける奴は片っ端から潰す



羽衣を守る為なら九頭竜の名前すら捨てられる



だから俺から離れるな



「好き」


「どうしたの急に………恥ずかしいよ」


「お前は俺の言葉だけ信じろ」


「もちろん」


この言葉を信じていた


翌日から羽衣と距離があくなんて思っていなかった