「綺良〜起きて下さい。朝ですよ」


息子の俺に敬語で話かけてくるのは母親の音彩



「………ハァ」



「悩み事ですか?」


「ちげぇよ」


「それよりほんとに一般の学校行く気ですか?」



「別にわからねぇよ」



九頭竜財閥といえば世界に通用する財閥



そんな財閥の跡取りが俺



俺が金持ち学校に行かないことに母親は少し反対気味



「空雅だっていいって言った」



「空雅は綺良に甘いんです!」



今年36になる母親とは思えない怒りかたをする母親にげんなり