「どした?どうして泣いてんだ?」 先生はいつになく優しかった。 「先生が…」 もうどうにでもなれと思った。 最悪補習もやめてもらおうと思った。 でも先生が私を制した。 「ふぅ…。 今言ってどうする、小沢…」 「…」 「時期を考えろ、時期を!! これから受験だろ?」 やっぱり… 当たり前の答えが返ってきた。 そうだ、私は受験生… 「すいません…。本当にごめんなさい…。 先生が相手にしないって知りながら、それに受験もあるっていうのに…」