「ふぅーん…そっか!」
藤堂さんは特に気にした様子を見せず、別の話をしてくれた。
私は話を聞きなが、らこれで良かったのか、と考える。
言った方が良かったのかもしれない。
だけど私にはそんな勇気がなかったんだ。
怖いから。
あの時、藤堂さんが「何処から来たんだ?」って聞いてきたとき、幹部の皆さんは、気にした様子を見せなかったが私には分かった。
皆、しっかりと耳を此方に傾けていた。
私はまだ、信用されていない。
別に人に信用してもらう必要はない。
私は多分、そのうち殺されてしまう。
けど、私はそれでいいんだ。
それで…
私は藤堂さんの話を聞きつつも、いつ殺してくれるんだろうなぁ、と思いながら朝御飯を食べ終わった。
今日は入隊試験があるから、私は与えられた自分の部屋に戻り自分の袴に着替えた。
それでもまだ、時間がありそうだったので部屋の前の庭で素振りをすることにした。
