「僕は近藤さんの意見に賛成します」


てか、総司お前…目ぇ輝いてんぞ…


絶対に怪しんでるな…その目は。


「総司…」


「いいだろう?歳」


「…近藤さんがそこまで言うなら」


やっぱり俺、近藤さんには弱いみたいだ…


こうして女は…


否、桜は女剣士兼小姓として此処にいることになった。


未来から来たと言う桜はどこか寂しげだった。


それは多分総司も近藤さんも感じとったはず…



総司と桜が去った後―――


「…おい。山崎」


俺が呼ぶと山崎は、何処からか、音もなく俺の目の前に現れた。


「…はい」


「望月桜を見張れ」


「御意」


山崎はまた音もなく去っていった。


本当に山崎は気配も何もないな。


おまけに仕事も出来るし俺にとって大切な仲間の1人だ。


…望月桜。


お前のことは信じてやりたい。


だが、もし長州の間者だとしたらお前を殺さなくちゃいけない。


だから、お前が間者じゃないことも証明するためにも少しの間だけ許してくれ…