ー土方sideー



あぁ…


畜生…


仕事全然終わんねぇー…


目の前に沢山ある書類と睨み合い、苛立ちを押さえながら黙々と仕事に取り掛かる。


「何でこんなに仕事が多いんだよ」


副長ってのも、決して楽じゃない。


「あ゛ぁ、もう!!」


一向に終わらない仕事に対しての苛立ちが増してきた時…


「ひっじかーたさぁ――――――――――――――――ん!」


「てめ……!総司ぃ――!!うるせぇぇぇえ!何時も叫ぶなって言ってんだろうがぁ――――――!!」


はぁ…


何でこう、うちには五月蝿い奴らばっかりいるんだ…


「土方さんの方が五月蝿いですよ。」


悪態をつきながら総司が何の前触れもなく、勝手に俺の部屋に入ってきた。


「だからッ…てめぇ…総司ッ!何時も勝手に入るなって言ってんだろうがッ!!」


何でこいつはこうも性格がこんなんなんだ…


俺は鬼の副長と言われ恐れられているが、総司の方がある意味、鬼だと思う。


怒る気力さえ無くなった俺は、呆れ呆れそう考えていた。