けれども、当の本人はそんな事には気づいていないのか、しばらくの間、時を経つのも忘れ見詰め続けていた。


暫くして我に戻ったのか、


(私、こんな処で何してるんだろう?早く学校行かなくちゃ。
そう言えば今日は始業式だった。
始業式そうそう遅刻したら担任の先生に怒られちゃう。)


仕方なく彼女は……


望月桜その場から離れた。


また見に来れば良い。


けれども桜はこの時何故か、二度とこの桜の木を見れないと心のどこかで思っていた。










そして桜の嫌な予感は運悪く当たってしまうのだった―――…










サァァァァァァァ――――――――…
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