暫く見つめあっていた二人だが、桜があることに気づいた。
(あれ?この人顔が………………赤くない!?)
「あっ…あの!助けてくれてありがとうございます!…それで…顔赤いんですけど、大丈夫ですか?」
私はそう言って自分の額と男の額をくっつけてもう一度「大丈夫ですか?」っと問いかけた。
すると、男の人はびっくりするぐらいに顔を赤くして…
「だっ、大丈夫です!」
と、答えた。
いやいやいや。
大丈夫じゃないでしょ!?
そう思いながらも自分の額と、男の人とくっつけていた額をゆっくりと離していった。
今思えば、さっき何て大胆な行動をしたのだろう…と、恥ずかしくなってきた。
自分に、この男の人の紅が移ってきたように顔が染まってきた。
ていうかこの体勢、そろそろ離れないかな?
「あの…それそろ離してもらっていいですか?」
勇気を振り絞って言った。