はぁ…
一体なんなの?
桜は苛々しながらも立ち止まった。
「…あの、何ですか?」
私がそう聞くと、男はさっきの優しい笑みとは一変、鋭い目付きになった。
「貴女…怪しい格好をしてますね?一緒に屯所来てもらいます」
「別にいいですよ」
何もやることが無く、行く宛も無かった私は何の躊躇(チュウチョ)もなく、答えた。
男を睨みながらだけど。
「では、此方です」
男は微笑みながら言ってきたがさっきの優しい微笑みではない。
(胡散臭い、微笑みだな…。)
本当に何なの?
面倒臭い。
まぁ、死ねるなら別にいいけど。
私は大人しく男の後に付いていった。
