~時を越えて~ 時を越えた少女と桜の木の下の誓い




「…そのあとは?」


その先が急に気になった私は急かすように問う。


「その後は…」


記憶を遡る様な目で川を見つめ続ける先輩。


「…淡い桜色の光がお前を包んだ。それにつられるように俺もその光に手を出したんだ。…そしたら、意識がなくなるのを感じた」


俺が覚えてるのはここまでだ。と、川から視線を私に変えた先輩は言う。


「………」


自分がはねられた後、そんなことがあったなんて…。


驚いた。


「それで、目が覚めたらこの時代にいたと…」


「ああ、そう言うことだ」


何ともまあ、不思議なことがあるものだ。


この世界は。


「それにしても、お前その格好どうしたんだ?」


と先輩はまじまじと私の格好を見て言った。


あ…そう言えば私、男装してるんだった…。


「え~とですね。これは…私今、新撰組に置かせてもらっているんです…」


それで、男装してるんです。


と、苦笑いすれば「成る程…」と納得してくれた先輩。


「にしてもお前…、その格好よく似合ってるぞ」


と悪戯っぽく言う先輩。


「男装似合ってると言われても複雑な心情なんですけどね…」


あはは…と笑う私に、似合わないって言われるよりはいいじゃないか。と慰めてくれる。