「仕事を頼んだのは他でもねぇこの俺だ。だから、刀を買う金ぐらいは出してやる」
「………」
私の思っている事が分かったのか、土方さんはそんな言葉を掛けてくれた。
「だから、自分に合う刀をしっかり選んで買って来い」
「はい」
「分かったなら、早く行ってこい。外出許可は出してやる」
「え…いいんですか?」
何だか土方さん、優しいかも…
この一週間、ここに居候させてもらった中で土方さんにこんな言葉を掛けてもらえたのは始めて。
今日だけか……?
「あぁ。だけど、誰かに付いて行ってもらうが不満はないな?」
あ…
やっぱり、一人で外出はさせてくれないよね…
「はい。ありません」
まぁ、外出許可を貰えただけいいことだし、不満は…あんまりない。
強いて言えば、やっぱり人と一緒にいることが息苦しいだけだ。
折角外出許可をもらえたんだ、そんな理由で無しにされたくはない。
それに土方さん、有無を言わさない雰囲気だったし……。
頷くしかないよね…。
「じゃあ、誰に付いて行ってもらうか……」
「僕が一緒に行きましょうか?」
声がした方へと視線を向ける。
そこには、沖田さんがいた。
「総司か…」
土方さんがぽつり、と呟いた。
「何です、土方さん?僕では不満、ですか?」
そう言いながら口を尖らせる沖田さんは、まるで、子供の様。
「否、お前に付いて行ってもらった方が安心するが…」
「だったらいいじゃないですか、僕で」
さっきから、にこにこと笑顔を絶やさない沖田さん。
「だがなぁ」
そんな沖田さんとは対象的に、眉間に皺を寄せ、困った顔をする土方さん。
