「…取り合えず、刀をどうするか考えなきゃ」
そして数分間の間、考え続け、出た答えは…
「…仕方ないか……土方さんのところに行こう…」
どうにかしてもらうしか、他が無い。
私は自室を出て、さっき通って来た道を遡(サカノボ)っていった。
――――――――
「…すいません、土方さん。望月です」
「ん?…あぁ、桜か。入っていいぞ」
土方さんから許可を貰い、「失礼します」と、言って中に入った。
中に入ると、机に向かって何かをしている土方さんの後ろ姿が目に入る。
「適当なところに座ってくれ」
「はい…」
私は取り合えず土方さんの後ろに、腰を降ろした。
「で、どうしたんだ?」
何時の間にか、土方さんはこちらを向いて腕を組み、胡座で座っていた。
「あの…実は私、刀を持っていないんです…」
それを聞いた土方さんは、一瞬、眉間に皺を寄せて、考えるような表情をした。
「刀か…。そういやぁ、お前は未来から来たんだったな…」
「はい…」
「お前がいた未来には、刀は無いのか?」
無くはないけど…
数は少ないだろうし、普通は所持してないよね…
「…未来にも刀はありますが、皆所持しないんです」
「何でだ?」
「未来は刀や槍で争う事が無いからです。戦等の争いは法律で禁じているんです」
気のせいだろうか…
「…そうか…。」
と、言った彼の表情はどこか、悲しそうな色を浮かべていた。
「………」
きっと、刀や槍を使わない時代が、寂しいと思ってしまうのかな…?
彼は武士だから。
きっと、誇りに思っているんだろう。
刀は人を傷つけるが、人を守ることもできる。
幕府のために、闘っていることを彼は…彼等は誇りに思っているのかな。
