「浮かれるな…」
ただの力試しだ…
もしかしたら、私は土方さんに利用されているのかもしれない。
その可能性だって無いとは言えない。
あの人は新撰組の為なら、何でもやりそうだから。
と、自分に言い聞かせ、何時までもこんな事を考えていても仕方がないと思い、明日の仕事内容を確認する事にした。
足で纏いにはなりたくないから。
例え、利用されているとしても…
任された仕事はきちんとこなしたい。
私はさっき、土方さんの部屋で打ち合わせした内容を一つ一つ思い出していった。
「……あっ」
そう言えば…
私はある大事な事に気が付いた。
「私…刀を持っていない…」
刀を持たず戦場に行くなんて、死にに行くようなものだ…
かと言って、刀を買うまでのお金を持っている訳でもない。
どうしよう…
「………」
私は暫くの間、あらゆる考えをめぐらせた。
しかし、これと言って良い案が出てこない。
「お金が必要だよね…」
一文無、と言ってもいい私には、本当に何一つない。
あるとしたら、タイムスリップした時に一緒に持ってきた筈の鞄やら制服など何だけど…
制服以外、全て何処かへ消えてしまったのだ。
確かに、壬生浪士組(ここ)に来たときはあった筈なのに…
鞄とか、何処にいったんだろう…?
此処に来て、ある時に鞄の存在をふと思い出した時に、探したら何処にもなかった。
それが不思議でしょうがない。
