「それで私達はどうすればいいんですか?」
「その辻斬りを捕捉してもらいたい」
「…分かりました」
捕捉…か。
長州の者なのかな?
実を言うと私…歴史とかあんまり分からないんだよね。
大体の歴史の流れは分かるけど、詳しくは知らない。
だから今から、歴史がどの様に進んでいくのかも、今歴史のどんな状況にいるのかも分からない。
こうなるなら、もっと真剣に授業ぐらい聞いとけば良かった…
否、ちゃんと聞いていたけど頭に入んない馬鹿な私のせいか。
今更、悔やんだって仕方がないけどね。
「場合によっては、斬ってもいいんですか?」
沖田さんが物騒な質問をする。
物騒なのは貴方の方じゃないですか…
「…出来れば全員捕捉して欲しいが、もしもの時は数名だけ捕捉でもやむ終えないな」
ん?ちょっと待って…?
「数名…?辻斬りは一人ではないんですか?」
「あぁ。」
土方さんから短い返事が返ってくる。
「この仕事は二人だけで行ってもらう。総司、桜君、宜しく頼む」
「分かりました」
「はい」
私と沖田さんは頷いた。
それから土方さんと近藤さんが詳しく作戦の内容を説明してくれた。
それを聞き終わると、沖田さんと軽く打ち合わせをした。
「――――これが大体の流れだ」
「…分かりました」
約一時間に及ぶ、作戦会議が終わった。
「決行時刻は明日の晩」
「了解しました」
「では、この事については幹部達にはこの後、我々から話しておく」
近藤さんは宜しく頼むよと優しい笑顔を向けてくれた。
「もう部屋に戻っていいぞ」
「はい。…失礼します」
スゥ―――…
私は入って来た時と同じ様に閉ざされた襖を開け、部屋を出た。
