「ハァ…ハァ…」
「どうしたのかな?随分と息があがっているようだぞ?」
「くっ…」
(さすがに大人五人相手だと体力がもたない…)
桜と男は暫くお互いの様子をみあっていた。
(あと、一人。集中しなくちゃ殺される。)
桜は攻撃に懸かった。
「きゃっ!」
男は攻撃を受け止め桜の竹刀を飛ばした。
桜は隙だらけになってしまった。
(ヤバい!!)
「もらったぁぁぁぁあ!」
「まぁいいのかな…?。今度こそ死ねる…」
桜は目を閉じた。
ザァァァァァァァァ――――
その瞬間、桜の木が大きく揺れた。
カキィッン!
