「はい。何でもないですよ」
私はそんな原田さんの視線に気づかない振りをした。
「そうだな。よそ見してると新八の奴に飯取られっちまうから気を付けな」
すると、直ぐにその視線は消えていき、代わりに笑顔が返ってきた。
そんな原田さんの言葉を聞いていたらしい藤堂さんは、私に訴えるように言ってきた。
「そうだぞ桜!!しんぱっつぁんは意地汚ねぇからな!」
「何だと平助!?」
それを聞いていた永倉さんが抗議し始めた。
「俺様はそんな奴じゃねぇぞ!平助!!」
「はぁ?しんぱっつぁんは意地汚ないだろ!!そうじゃなかったら俺のおかずを横取り何てしねぇ!!」
藤堂さんは負けじと言い返す。
「それはな平助」
「なっ何だよ…」
急に声音を落ち着いたものに変えた永倉さんに少しびくびくしながら見る藤堂さん。
まるで気持ち悪いと言いたげに。
しかし、そんな彼の事は気にせず続けて永倉さんは言った。
「俺の体格を見てみろよ」
「は、はぁ?」
本当に「はぁ?」だ。
急に声音を変えたと思ったら「俺の体格を見てみろよ」って変態発言…
藤堂さんは息なり変な事を言い出した永倉さんを変なものを見るような目で見ている。
でも、これが当たり前の反応だろう。
私も思わず「何を言ってるの…」って言いたくなった。
