良かった…
私は一安心し、自分自身も食べ始めた。
「これ桜が作ったんだよな?」
食べていると前から声をかけられた。
「えぇ…まぁ」
「料理上手いな!!」
私が質問に答えると藤堂さんはそう言ってきた。
「…どうも」
私は素っ気なくお礼を言ってしまった。
それなのに藤堂さんは笑っている。
…私には分からない
別に面白い事があった訳でもないし、楽しい事があった訳でもない。
なのに何で笑えるのか。
私だったら笑えない。
今の私だったら…
あの日の前の私だったら笑えたのかな?
今更思うけど、私って結構引きずるな…
何て暗い子何だろう…
―――なりたいな
ここの人達みたいに…
私はそこまで考えて、止めた。
(何考えてるんだ私。
ここにはあくまでも、平成に戻るまで居るだけの話…
あまり深入りはしては苦しくなるのは自分だけだ…)
そう、桜はこの時代の者ではない。
未来から来た者なのだ。
