「本当の事って何だよ、桜!?」
「あっ嫌っ…」
もう!
沖田さんが余計な事言うから!
私は障子に体を預け、こちらを見ている沖田さんを睨んだ。
しかし、彼は私の睨みなど気にせず私が困っているのを見て楽しそうに笑っているだけだ。
「なぁ桜…」
「あ、の…本当の事も何も、さっき言った事が本当の事ですから」
私はだんだん詰め寄ってくる原田さんから逃げるように後ろに下がりながら言った。
「本当にか?」
「本当です」
嘘も何もないよ。
「…はぁーそうか。ならいいんだ」
原田さんはそう言って私の頭に手を置き、さっきの泣きそうな表情とは打って変わって妖艶に微笑みながら撫でた。
「………」
私はその時何故だか嫌という気持ちはなかった。
むしろ、心地が良いと思ってしまった。
てか、原田さんって無駄に色気がありすぎだよ…
なんて、呑気な事さえ考えてしまうくらいここに慣れてきてしまった。
