その原田さんの顔は私には眩しいくらいの笑顔だった。
「怪我はないか?」
「…大丈夫です」
身の安全を聞かれたので私はどこにも痛みは感じられなかったため大丈夫と答えた。
「本当か?」
しかし、原田さんは私の右腕を掴み怪我がないか確かめ始めた。
ドクッ――
私の心臓が跳ね上がり、原田さんに掴まれた反対側の腕が一瞬だけ震えた。
そして私は反射的に原田さんの手を振り離そうとした。
しかし、沖田さんの時の事を思い出して私はその衝動を抑えた。
壬生浪士組の人達は…
新撰組の幹部の人達は、あの男達のような人ではない…
違う…違う…
と、頭の中で自分に言い聞かせた。
「んー…怪我は無さそうだな!」
原田さんは確かに怪我をしていないことを確認したため、やっと腕を解放してくれた。
「……はい、大丈夫です」
「もう、転ばないように気をつけろよー」
原田さんはそう言った。
誰のせいで転け"そう"になったのだか…
「…はい」
私は思っていた事は言わず、取り敢えず返事をしといた。
