――数十分後。


グツグツ…


「……これでよし」


私は最後にお味噌汁の味を確認して火を止めた。


今日も上出来かな?


不味かったら…


我慢してもらおう…


私は少し不安と思いながらもお皿によそって食堂に運んで行った。


―――――


大体運び終わった頃、遠くの方から沢山の足音が聞こえてきた。


ドッドッドッドッ――


ん?


何か、凄い音が聞こえてくる…?


ドッドッドッ―…


その音は段々大きくなって急に消えた。


そして…


スッパ―――――ン!!


「「腹減った!!」」


「わっ…」


食堂の襖がいきなり開き藤堂さんと永倉さんが大声でいいながら入ってきた。


私は危うく、持っていた食器を落としそうになった。