スゥ――パタン…


桜の部屋を出た沖田は縁側に座り夜空を見上げた。


ボーと、夜空に咲いた星ぼしを眺める。


「…今宵も月が綺麗ですね」


ぽつり、独り言を吐く。


(桜さんは「昔の事を思い出した」と言っていましたっけ…)


視線をチラリ、桜の部屋に向けまた夜空を見上げる。


(待ってますよ…僕達は…いつか、貴女の口から真実を告げてくれる事を…)


そして沖田は暫くの間夜空を見上げ、自分の部屋に戻った。