「死ねぇぇぇぇぇ!」
男は気が狂ったように刀を振り上げた。
「えぇ!ちょ、待っ…わぁ!」
私は、何とか避けた。
てか本当に真剣!?
「チッ…運良く避けやがったな。でも、これは無理だろ?」
ん、何か苛つく。
「言ってくれるじゃん。でも私はあんたなんかに負けない。」
私は、竹刀を構えた。
「んだと!女のお前に何ができんだよ」
「やってみなくちゃ分からないじゃない?それとも女の私に負けるのが怖いの?」
「竹刀で何ができるんだよ。」
「戦ってみれば分かるよ?」
桜は目を閉じた。
「ふんっ、強がっていられるのも今だけだ!」
そして男は私に飛び込んできた。
が、桜はその攻撃を難なく避け、男の背後に回り首をおもいっきり殴り気絶させた。
その時の表情は酷く冷たく怖い。
しかし、魅入ってしまうほど綺麗だった。
