沖田さんを起こそうかな…?


私はそう思い沖田さんの体を揺さぶろうとしたが手を止めた。


……何か、気まずいな…


さっき手を振り叩いたちゃったし…


桜は沖田を起こすか、起こさないかで悩んだ。


でも、謝らなくちゃ…


私は意を決して沖田さんを起こす事にした。


「沖田さん?起きてください!沖田さん…」


「ん、んー…」


沖田さんの体が動いた。


私は起きたと思ってもう一度名前を呼んだ。


「お、沖田さーん?」


振り叩いちゃった事を考えたから何故か声が少し裏返ってしまった。


「………」


しかし、起きてこない。


「スゥー…スゥー…」


その代わり、規則正しい寝息が返ってきた。


「あ、あれ?」


どうしたのかな?