大丈夫…


沖田さんはあの人達じゃない…


庭での出来事を思い出す。


私が沖田さんの手を振り叩いたのに怒りもせず、謝ってくれたんだから…


そう、自分に言い聞かせる。


しかし、震えは止まってくれなかった。


頭では分かっている。


でも、本能と言うものが駄目なんだ…


取り敢えず、私は沖田さんの手から自分の手を離すことにした。


沖田さんの手を外そうとしたが…


「あ、あれ?」


外れない…?


沖田さん、力が強すぎ!


「はぁ…」


暫く頑張って外そうとしたが外れず諦めた。


「どうしよう…」


私は1人苦闘していた。