~時を越えて~ 時を越えた少女と桜の木の下の誓い




悲鳴のような声をあげる桜さん。


体が見ても分かるぐらい震えている。


「桜さん!桜さん!?大丈夫ですか!?桜さん!」


暫くの間、名前を呼び続けた。


「…ぅぅ…誰か、たす…け、て」


桜さんは魘されながら宙に震える手を伸ばした。


「………」


僕はこの手を掴むべきなのか迷った。


桜さんにさっき拒むように振り叩かれた。


嫌がっていた。


そう言えば、初めて会った時も、差し出した手を拒まれた。


苦しそうな顔をしている桜さん。


その手を掴んであげたい…


しかし、また拒まれたらと思うと…


苦しくてしかたがなかった。


僕は桜さんから視線を背けようとした時、


「助けて…」


ツゥ――――


桜さんの頬に一筋の涙が伝った。