secret voice








友希「今日はクレープ食べよっか?」
〈うん!〉

あれから一週間が過ぎた。
電車時間もずらしてアドレスも変えた。
もう接点なんかない。

友希「校門の前なんかあそこだけみんな避けて通ってない?
…誰か居る。
あっ!こっち見たよ?
…夏香?」

…伊織君…。

伊織「夏香!」

私は学校の中に戻ろうと走った。
でも案の定伊織君の足の速さに叶うわけが無く捕まってしまった。

伊織「話し聞けって!」

私は抵抗して暴れた。
暴れながら伊織君の真剣な顔に引き込まれてしまう。