猫の気まぐれ




「ちょっとまって」

突然腕をつかまれた。




「何ですか?」

私は振り返る。


「お前も。なんかあったんだろ?」


真剣な目で見られて

動揺してしまった。


「いいえ。」


私は何もなかったようにニコッと笑った。

その人は一瞬驚いた顔をして
私の腕を放した。


「そうか・・。ごめんな。
いきなり変なこといって。」


私は笑ったまま

いいえ・・・。

と告げて今度こそ、その人と別れた。