゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


ぼぅっとドングリを

取りだした。手のひ

らで転がしてみる。

ゴキブリの背のよう

につやつやとしてい

る。小2の時のあた

しには、こんなに綺

麗なものは拾えなか

った。

「ねぇ、このみ。こ

のドングリ覚えてる

?」

「は? 知るかよ。

バカじゃないの。」

「だって」

にやりとしたカナに

髪を引き抜かれた。

痛覚はマヒしている

。目の前が暗くなる



覚えているほうが、

おかしいのだ。こん

な、こんな、はした

ドングリのことなん

か。たかがドングリ

なんだから。たかが

子供の時の小さすぎ

るでき事だったんだ

から。

 こんなことで

ショック受けるなん

ておかしい。死ねっ

て言われるよりキツ

いなんて変だ。