゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


 このみ、まさかや

んないよね?

 なおは祈るように

胸ポケットを握りし

める。そこにはドン

グリがおさまってい

る。小2の時、この

みから貰った宝物だ

。穴がひとつもあい

ていない、つるりと

した木の実。

けど、祈りなんて届

くもんじゃない。バ

ケツで水をかけるよ

うに、思いきりよく

スープをかけられた

。とろとろと髪の隙

間をとおって、しょ

っぱい水滴が流れ落

ちてくる。制服はた

らたらと濡れていき

、ナルトがスカート

に散らばった。ぺっ

たりとくっついた、

にんじんやタマネギ

をぬぐい、まばたき

する。生暖かい液体

が、すぅっと体温を

奪っていく。

「消えて。死んで、

うざいから」