゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


ゆみの意図に気づい

たグループのひとり

がそれを持ってきて

カナに突きだす。

「ちょっとさ、頭ひやしてやんなよカナ」

ゆみがニヤっとする。
「えー。

スープまみれで授業

受けてたらー、さす

がに先生もおかしい

と思うよ。声かけて

くるんじゃん? そ

したらこいつチクる

んじゃね?」

「そしたらさ、唇縫

いつけてやろうよ。

薄くて縫いやすそう

だし」

脅すように呟き、す

すり笑う。

「んー、トンちゃん

にやらせね? 親友

のやることだったら

チクんないんじゃね



「そっかあ。どうす

るトンちゃん?」

「貸して」

ぽこぽこへこみのあ

るアルミ製の容器を

取りあげ、迷わず歩

いてくる。