゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


身構えすぎて、ガチ

ガチに固まっていた

体は、腰から床にた

たきつけられる。セ

ーラー服のみぞおち

に、波型の靴跡がつ

く。

「親友とか、バカな

の? キモいんです

けど」

「じゃあ友達」

むぐむぐと悔しさが

わいてくる。今、ふ

まれている、ちょう

どそこに、怒りにな

りきれない怒りが、

渦まいている。

「しつけぇよっ」

カナの足が離れる。

髪をつかまれ、持ち

あげられた。

「痛っ……」

彼女の手首を引っか

いて突き飛ばす。

「友達とか言ってる

よ? トンちゃん」

ゆみに上目づかいで

見つめられ、このみ

は涙ぐみながら首を

ふる。

「ちがう勝手に言っ

てるんだよ。あたし

ちゃんとあいつのケ

ータイに、毎日『死

ね』って送ってたし

、ネットにもさらし

まくったよ。最近ア

ドレス変えたみたい

だけど……」