゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


 正義感なんてカケ

ラもない。もしこの

みじゃなかたら、あ

たしは知らんぷりし

ていた。

「は? なんか言っ

た? ミイラ」

ミイラって。

 吹き出しそうにな

った。

 え、ミイラってあ

たしのこと?

 だけどむこうは大

真面目だ。笑ったり

したらどんな風にさ

れるか……。深呼吸

しておのれを落ち着

かせる。

「まだ親友とか思っ

ちゃってんの?」

「思ってちゃ悪い?



ぎりぎりと恐怖をに

ぎり潰す。殴られる

かもしれない、この

みに拒絶されるかも

しれない。骨ばった

手のひらに短い爪が

沈んでいく。こぶし

をふるわせて、あご

をひく。

「うわ、うっぜぇ」

悪ぶって近づいてき

たカナに蹴られた。